名実剛健
奥州デザイン展~新しい南部鉄器のカタチ~
Date: 2023/01/31
Software: Houdini, Redshift, Photoshop, Procreate
HardWare: Lenovo Thinkstation P620
Threadripper Pro 5995WX, RTX A5000
Production Time: 2 days
Rendering Time: 2 hours(3 Scenes)
Scene
Consept
本デザインは、バッグを模したものである。南部鉄器の伝統からすれば奇妙な取り合わせはしかし、鉄瓶の南部鉄器としてのアイデンティティを際立たせるマリアージュといえる。
鉄のイメージと相反する柔らかな外見が与える違和感は、翻って什器の鉄器としての存在感を示すだろう。そしてブランドバッグがそうであるように、この鉄器の特別な価値は、生産する主体の価値に依拠している。 つまり、本デザインは自ずと鉄瓶が自身のアイデンティティ（「南部」地方でうまれた「鉄器」であること）を語っているのである。
一方でいわゆる「ブランドバッグ」には名実の「名」への傾倒、偏重という指摘がついて回る。その克服もまた、南部鉄器の「実」によって果たされる。
バックは、内側に容れられているものへの興味を引き起こす。そして本デザインにおいて、なかに入れた水が性質を変えて出てくるさまは手品のように、日常生活のなかに素朴なおどろきを提供してくれることだろう。
取手には示温塗料を用いる。日々の使用に際して鉄瓶の下部は火にかけられて熱を持ち、取手は人肌に反応してオレンジ色を呈する対応関係がささやかな楽しみを与えてくれる。
3D MODEL
Texture
